昔から存在する暖房器具の火鉢、現在は暖房器具としての機能よりもインテリア的な意味合いで求められている場合が多いです。大きさは50cmを越す大型のものから、15cm程度のもの(手炙り)まで様々。中に水を張ってメダカや金魚などを飼う人もいます。
いつ火鉢が登場したかは詳しく分かっていませんが、奈良時代の文献や枕草子の一説で登場(ここでは火桶とされている)している事から奈良〜平安時代には既に存在していたと考えられます。当時は、上流階級や商家では一般的でしたが、庶民の間では格式ばった客が訪れた時のみに使用されています。
一般的に普及したのは、畳が登場した鎌倉時代〜江戸時代の間と言われています。この頃になって、金属製や木製など様々な火鉢が登場します。
江戸時代から戦前になると、暖房器具としてだけでなくインテリアの置物としての魅力的な形状の物も数多く登場する様になりました。
明治時代になると、炭焼きの技術が普及した為に火鉢はますます使用される様になります。しかし、昭和37年頃になって石油ストーブの登場した事によって火鉢は姿を消したのでした。
家で火鉢が出てきたけど、使い道が分からない方の為に使い方を教えます。
1. まず火鉢に灰を入れます。
2. 火起こしに炭を入れ、そこに火をかけて全体が赤くなるまで待ちます。
3. それを火鉢へと投入します。
4. 火鉢から炭を取り出し、水を掛けて完璧に消しましょう。
※直接、火鉢に水を掛けないで下さい。
冬は使うから良いとして、暖かくなると火鉢は使わなくなります。インテリアとして飾るのは良いけれど、スペースが勿体無いので何かに使えないかと思うかもしれません。
そんな場合、次の様な使い道をしてみてはどうでしょうか。
・金魚など熱帯魚を入れる
・備長炭を焚いて、空気清浄機代わり
・植物の鉢入れにする
・本を入れる
火鉢の最大の欠点とも言えるのが、一酸化炭素中毒です。
締め切った部屋では非常に充満しやすいので、定期的な換気を心掛けましょう。